更年期障害の病院での検査と治療方法について

更年期障害ではホットフラッシュといった身体的につらい症状から、不定愁訴といった精神的症状まで体と心の不調に悩まされます。更年期障害の症状の出現には個人差があり、その症状は多岐にわたります。

近年、日本でも更年期障害が認知されるにつれて、本格的な治療を始めたり、病院に通院する人も増えてきている印象です。

ここでは更年期障害に悩んでいて受診するのを迷っているという方が一歩踏み出すことができるように、病院で掛かるべき科や検査内容、治療方法について説明します。

一体どこの科にかかればよいのか、どのような内容の検査を受けるのか、またどんな治療方法があるのか、ご存じない方のために次の項目から具体的にご説明していきたいと思います。

更年期障害は病院でどの科を受診すればいいのか

更年期障害は病院でどの科を受診すればいいのか

更年期障害は自己判断しづらく、これといって決定的な症状がつかめないことが多いので、受診するにしてもどの科にかかったらよいのか迷うといった方が多くいらっしゃると思います。

更年期障害に悩む方が受診するべき科は、婦人科と更年期専門外来の2つの科といえるでしょう。

婦人科の受診をためらう方も多いですが、婦人科でさまざまな検査や問診をしていくうちに自分でも理解しづらい更年期の症状が明確になり、更年期に悩んでいるのは自分だけではないということが徐々に理解できると思います。

また、現在では更年期専門外来といった更年期障害の治療に特化した専門外来も増えてきています。次から婦人科と更年期専門外来について詳しく説明していきます。

まずは婦人科を受診する

更年期の症状がでている場合でもそのうちおさまるだろうと我慢している方には、婦人科の受診をおすすめします。我慢していても一向に症状は改善しません。思い切って受診をすることが症状改善の第一歩です。

まずは婦人科を受診して問診や検査を受けてみましょう。自分の症状が問診や検査を進めることでクリアになれば、症状に合わせた治療を開始することが可能です。

婦人科では内診や触診もあるので子宮や卵巣の状態をチェックすることができるので更年期障害に対する総合的なアプローチが可能です。

更年期専門外来を受診する

更年期専門外来では更年期医学の経験豊富な専門医が診察をしているので、安心して更年期障害の治療を任せることができるでしょう。

診療内容は更年期障害から更年期の症状の全般の改善や更年期による骨粗しょう症や高血圧、脂質異常症の改善や予防にわたるので、幅広い分野での診察が可能です。

更年期に発症しやすい疾患や女性特有の悩みに対する治療を行ってくれるので他の疾患の予防にも役立ちます。

更年期専門では漢方薬に処方も積極的におこなっているところが多いようです。長期間にわたるアプローチで女性ホルモン分泌低下に関連した健康問題を専門的に扱っているので信頼性の高い診療を受けることが可能です。

治療後のフォローアップ体制も万全で個人に合った症状や状況、希望に合わせた提案を行ってくれるので気軽に相談してみることをおすすめします。

更年期障害の病院での検査

更年期障害の病院での検査

更年期障害の病院での検査は大きく分けて3種類あります。すべての検査は婦人科や更年期専門外来で受けることができます。

1つ目の検査は医師による問診や内診です。問診では主に症状の聞き取りや健康状態、いきさつについて具体的に聞き取りが行われます。内診では婦人科系の触診などの検査が行われます。

2つ目の検査は血液検査です。血液検査の目的は血中のホルモン値の量や濃度を調べることです。更年期障害の診断基準のホルモン濃度を調べることで更年期障害の診断に役立ちます。

3つ目の検査は骨量・骨密度測定検査です。更年期障害で顕著に表れる骨粗しょう症の改善や予防のために行われます。

ここからは更年期障害で病院を掛かる際に行われる主な3つの検査について詳しく説明していきます。

問診および内診

問診では更年期障害のどのような症状が、いつから始まったのか、どのような感じかの経緯を具体的に聞かれます。

まるで聞き取り調査のように感じられますが、すべて診断に必要な検査項目なので具体的に話しましょう。

内診では子宮内の状態を把握したり卵巣の異常がないかの婦人科系の検査をするので、更年期障害の検査だけでなく婦人科系の病気の早期発見にもなります。

血液検査

血液検査では、主に女性ホルモンの血中濃度を測定する検査が行われます。具体的には2つのホルモンの濃度を測定しています。

1つ目は、エストロゲンの一種のエストラジオールの濃度です。数値が低い場合は更年期障害の診断基準に引っかかります。

2つ目は卵胞刺激ホルモンの濃度です。この数値が低い場合も更年期障害の疑いとなります。

この2つのホルモンの血中濃度を血液検査で測定することで、更年期障害の診断に役立ちます。

骨量・骨密度測定検査

骨量・骨密度測定検査は、更年期障害によって女性ホルモンが減することで付随して起こる骨形成代謝異常や骨粗鬆しょう症の有無を判断するために行われます。

骨の質量や密度が正確に測定されます。骨形成異常や骨粗しょう症は検査をしなければ見つけることができないような発見が難しい症状です。

更年期障害の診断基準の1つにもなるので必ず行われる検査です。

骨粗しょう症ってどんな病気?>>

更年期障害の病院での治療方法とは

更年期障害の病院での治療方法とは

更年期障害の症状は個人差があり、さまざまな症状の出現があります。個人の症状に応じて、その治療方法が選択されます。

更年期障害の治療方法は大きく分けて2つの治療方法があります。ホルモン補充療法(HRT)と抗不安剤などの処方による薬物療法です。

ホルモン補充療法(HRT)は主に身体的な症状が出ている場合に、その身体症状を緩和する目的で女性ホルモンを補うといった治療方法です。

抗不安剤などの処方による薬物療法は、主に精神的な不調やうつ症状など精神的な症状を呈している場合やホルモン補充療法で十分な効果が現れなかった場合に行われる治療方法です。

ここでは、2つの主な更年期障害の治療方法について詳しくご紹介していきます。

ホルモン補充療法とは

ホルモン補充療法とは、少なくなった女性ホルモンを補うことを目的とした治療方法です。更年期障害を根本から改善する治療法として一般的に知られています。

補充される女性ホルモンの種類はエストロゲンやプロゲステロンで、飲み薬と貼り薬などの種類があります。女性ホルモンが補充されることで、のぼせやほてりなどのいわゆるホットフラッシュや動悸などの自律神経の不調の改善に効果が期待できます。

また、閉経後の骨粗しょう症予防にも効き目があることが知られています。女性特有の萎縮性膣炎の改善や性交痛などの症状改善にも効果的です。

ホルモン補充法は個人差はありますが副作用が出現する可能性があります。主な副作用は乳房の痛みや不正出血などです。ホルモン補充の加減で副作用の出現を抑えることも可能なので、副作用が心配な方は医師との相談をおすすめします。

HRTの受け方・費用など>>

抗うつ剤や抗不安剤などによる薬物治療とは

更年期障害の薬物治療は、うつ症状や精神的な不調や不安感が強いといった精神的な症状を改善することを目的に行われる治療方法です。

うつ症状が出ている場合に処方されるのは抗うつ剤、不安感が強い場合に処方されるのは抗不安剤というように症状によって処方される薬剤が違います。

更年期特有の不定愁訴を緩和するには、漢方薬が処方される場合もあります。

抗うつ剤は精神科で処方されるため精神科に掛かることが必要になります。抗うつ剤の副作用として、食欲不振、便秘といった胃腸障害や頭痛などの副作用が出現する場合があります。

更年期の症状が思い場合は早めに受診し治療を開始することが、症状改善に大いに関係してきます。我慢をせずに専門家に頼るのも1つの方法です。

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